2008年06月12日

人口流出しない理由

いま、地方自治体最大の課題は
おそらくは人口流出問題だ。
若い人材が次から次へと都市圏に
出て行ってしまう。

先日のイベントでも市長が
そのことに強い危機感を表していた。

人口流出してしまうのはなぜか?
東京のほうが魅力があるから。
では、その魅力はなんだ?
仕事もあるし、給料も高い。
何より、圧倒的な情報量と魅力的な街。

じゃあ。
新潟はどうすればいいか。
ちゃんと稼げる仕事がたくさんあったらいい。
もっと遊べる場があったらいい。

っていう発想。
それでは、どう逆立ちしても東京に勝てるはずがない。
同じ土俵で勝負しているから。
東京のほうが仕事いっぱいあるし、遊びもいっぱいある。

大学生に会う機会が増えて、
他県出身者とたくさん話をする。

「地元に帰りたいんです」
という人にほぼ共通しているのが
地域のつながりのある場所で育っていること。

僕自身がまさにその逆だ。
地域コミュニティのないところで育った。
真剣に祭に取り組む大人など、
見たことあるかもしれないけど実感としては残っていない。

だから、残念ながら、地元という地域に愛着はない。
いま、東京に出て行く人の多くはそんな地域社会で育っているのではないか。

人口流出する理由ではなく、
人口流出しない理由を考えないといけないんじゃないか。

Uターンした人やIターンして長くとどまっている人
ずっと新潟にとどまり続けている人に
話を聞いた方がいいんじゃないか?

僕自身は巻という地域に愛着がある。
お肉屋さんもパン屋さんも顔なじみだ。
そして、巻にこそ自分のチャレンジの舞台があると
思っている。

だから。
人口流出しないようにするには手段は2つ。

地域に愛着を持ってもらう仕掛けづくり。
地域にもチャレンジの場があるという実感づくり。

この2つがとても重要になってくると思う。
まきどき村、おやじ万博、起業家留学は
そのようなものを目指していきたい。

人口流出を減らすことは目的ではなく、結果ではあるけれど。


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本日付新潟日報11面
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Posted by ニシダタクジ at 06:00│Comments(0)NPO
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