2011年01月27日

駅伝のようなまちづくり



秋田のまちづくり新年会での
議事録です。

1 生きる意味の不況
2 モチベーション・クライシス
3 三方よしコラボ~駅伝のようなまちづくり

1 生きる意味の不況
2011年。
これからの10年が幕を開けた。

つまり。
ひとつの時代が終わった。
経済至上主義。お金至上主義。
それが音を立てて崩れた2010年。

いや。
社会の制度としてはまだ残っているのだが、
精神的には確実に崩れたように思う。

戦後の復興は、
日本人が一丸となって目指したものが達成された。
豊かになった。
それは同時に目標を失ったことを意味した。

いま。
わが国は不況にあえいでいる。
経済不況ではない。
生きる意味の不況である。

自分が何のために生まれてきたのか?
どこから来て、どこへ行くのか?

そんな問いが生まれ、そこには答えはない。

感性の高い若い女性は
パワースポット女子、歴女、山ガールとなり、
歴史や自分に向き合いながら、何のために生まれてきたのか?
を探している。

2 モチベーション・クライシス

経済至上主義という価値観が崩れた。
これは、口で言うほどに簡単ではない。

たとえるならば、
1億人の信者を持つ新興宗教の教祖様が、
今まで何百万と御布施をしてきた信者を前に、

「すいません。僕が言ってきたことは全てウソでした。
これからは、自分が信じる道を進んでください。」
と言って、外国へ高飛びするようなものだ。

そこに取り残された信者たちのつらさ、憤り、不安さ
といったら計り知れない。

いま、大企業の社員ほどモチベーションを失っていると僕は考えている。
不況の折、下請けへ何%カットしてもらう、
それを飲んでもらうのも仕事だったりする。

自らの利益を確保するために
下請けにしわ寄せがいく。
当然自らのモチベーションが下がる。
そうすると新しいアイデア、サービスが生まれない。

ますます利益が上がらず、
下請けへしわ寄せがいく。
ますますモチベーションが下がる。
そんな悪循環に陥っているように見える。

働く大人のモチベーションが下がっているから
まちで見かける大人が元気がない。

当然若者たちはそれを見て、
大人になんかなりたくないと思う。
希望が徐々に失われていく。

魔のスパイラル。
連鎖的にモチベーションと希望を失う仕組み。

これをどこかで留め、
ねじを逆回転にしていく必要がある。

3 三方よしコラボ~駅伝のようなまちづくり

ISOの国際基準にCSRという視点が加わった。
CSR=Corporate Social Responsibility
は、企業が社会的責任を果たしていく必要があるという言葉。

僕は企業だけではなく、
全ての人がSR=社会的責任を果たしていく、
ということでこの魔のスパイラルのネジを
逆回転にしていきたいと考えている。

たとえば、DSR=大学生の社会的責任。

大学生は時間の自由度、フットワークの軽さ、
失敗が許容される特権を活かして、
社会や地域にどんどんチャレンジしていくことが
求められている。

ひとりひとりが責任を果たしていく地域社会を
実現したときに、
ひとりひとりのモチベーションが上がり、
それが社会のモチベーションを上げ、
若者に希望を生んでいくと信じている。

星の王子様が言っていた。
「幸せとは、
すべてのものと関わりがあると感じること
すべてのことに責任を持つことです。」

そう。
責任を持つことは幸せの源泉なのだ。

責任を持ち、関わりを持つこと。
大学生が地域とどんどんコラボしていく、ということ。
そこで大切なのが
win-winを超えていくということ。

「コラボレーション」が叫ばれているが、
それは2者間のコラボであることが多い。

長嶋さんが立ち上げた
野菜仕入れ会社「健幸食品」は
農家は規格外野菜も売れて収入が増える。
給食屋さんもいままでより安く手に入る。
子どもたちも新鮮な地元野菜が食べられる。

他にも
ニート・引きこもりの自立支援として八百屋で働いていたり、
買い物難民地域で野菜を届けたりしている。

近江商人の三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)
を超えていくコラボがいま、求められている。

時代が変わりつつある。
私たちの出番だ。

団塊ジュニア世代の私たちは
2000年前後の就職氷河期に社会に出た。

35歳、非正規雇用などを指して、
「ロスト・ジェネレーション(失われた世代)」
という言葉が生まれた。

しかし。
僕たちは誇りを持って、それを
「ラスト・ジェネレーション」と言い換えようと思う。
日本語訳は「責任世代」だ。

先人たちが残してくれた、
あるいはこれから残していく智恵や文化を
後の世代につないでいく。

それは「誇り」をつないでいく駅伝を
走っているようなものだ。

箱根駅伝を見て、心から感動した「タスキの重み」

そんな重みを感じながら、
地域の、そして日本の未来を創る、
世代でありたいと僕は思う。

駅伝のようなまちづくりに取り組む
10年の幕開けだ。


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Posted by ニシダタクジ at 06:41│Comments(0)NPO
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