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Posted by LOGPORT運営事務局 at

2009年04月04日

永遠の偽善者

見つかった。
僕の目指したい人。
「こんなふうになりたい。」
と心からリスペクトできる人。

大棟耕介さん。

「ホスピタルクラウン」という活動を
続けるプロのクラウン(=道化師)

昨日の講演会で
またさらにその魅力が増した。

病院でクラウンをやる。
並大抵のことではない。
今日遊んだ子どもたちが2週間後に
この世にいないかもしれないのだ。

そんな中で大棟さんはプロに徹する。
「自分はクラウンだから。」と
自らの役割を徹底して演じる。

そこに大棟さんの輝きがある。
「全うする」人生がそこにはある。

クラウンとは、
「引きのパフォーマンス」
世界大会金メダルの大棟さんは、
ものすごい技の持ち主だ。

芸を連発して子どもたちの拍手喝采を
浴びることはいつでも可能だ。

しかし。
大棟さんはわざと、ボールを落とす。
そして、子どもたちにマジックを教える。
クラウンの精神のひとつ「へりくだり」だ。

主役はあくまでも子どもたち。
だから状況をひっくり返すのだ。

子どもたちがマジックを見て喜ぶのと
マジックを見せて、人を喜ばせる喜びを知るのと、
どっちが価値があるだろうか。

昨年、今年とお正月は病院を回った。
サンタクロースの格好をして(ツッコミを期待しながら)、
お年玉を配るのだという。

お正月の病棟は静かだ。
一時帰宅ができる子どもは家に帰っている。
看護婦さんの数も少ない。

そんな静かな中に大棟さんは入っていって
お年玉を配る。
お年玉袋の中に入れられたのは、
外国の紙幣だ。

ルーブル、ウォン、ユーロ。
これを開けた子どもたちはどうするだろうか?
まだ見ぬ外国に思いを馳せるかもしれない。
隣の部屋の人とも見せ合うかもしれない。

終わった後に生まれるコミュニケーション。
それがクラウンのサービスではないかという。

一日一生。
まさにそんな人生を大棟さんは生きている。

朝起きてまず、窓を全開にし、
外の空気を吸い、
その後、線香を上げる。
特に宗教的な意味合いはないのだが、
そこで神様と対話をするのだという。

「神様がくれた1日を、また神様に返す。」
そんな対話をするのだそうだ。
今日1日をまた、神様の思うように過ごす。
そんな誓いをして、1日をスタートさせる。

「永遠の偽善者でありたい」と
大棟さんは言う。

僕もそうでありたい。

人のために、とか言いながら、
実はお金儲けのために仕事をしたい。

お金儲けのために、と言いながら、
気づかないところで人を幸せにしていたい。

「偽善者」が増えれば、
世の中はもっと楽に生きられるようになる。  


Posted by ニシダタクジ at 07:07Comments(0)日記