2008年09月17日

存在意義

山形へ向かう電車のなかで
我がNPOの存在意義を考えていた。

どこに問題意識があって、
現状はどうなっていて、
それをどのような手段で解決していくのか。

社会背景は、
人口流出の増加、離職率の増加、不登校の増加
など様々あるが、ここでは3つだけ提示しておく。
閉塞感が漂う世の中に希望が見えない。

何度も書いているが、
僕の社会への入り口は、環境問題だった。
なぜ?なぜ?と5回くらい問いかけた。

根本原因はフロンガスでも二酸化炭素でもなかった。
「価値判断の基準を他人、多数派の人に委ねていること」だった。
高級車に乗るほうが幸せなんだ。
水筒でお茶を持っていくより、行く先々でペットボトルのお茶を
買うほうが便利でスマートなんだ。

本当ですか?と問いかけることだ。
そうじゃない幸せを表現することだ。
五体不満足で乙武さんが言っている。
「障害は不便だけど不幸ではない」

不登校率の増加が問題なのではなく、
不登校の子どもたちが、
自分はダメだと思っていることが問題だと思う。
ただ、学校というシステムに合わないだけだ。

と。
そこがやはり原点。

問題意識はここにある。

1 価値観を他人、多数派に委ねている
2 当事者意識(:自分が社会を創っている)の低さ
3 挑戦する前にあきらめている

では、それらはなぜか?

1 自分で考える、価値判断をする機会に恵まれていない
2 リーダー体験、責任をもつ体験、やりきる経験が少ない
3 挑戦した経験、成功体験、失敗体験が少ない

それに対して学校教育・家庭教育ではなかなか対応しきれないのではないか。

だから。
僕たちは、
1 自分で考え、判断する機会をたくさん用意する
2 お店経験、リーダー経験、長期インターンなどを通じて経験する場をつくる。
3 遊びの延長での挑戦の場、様々な挑戦を支援することによる成功体験、失敗体験の場をつくる。

そして、
「身近なヒーロー」がたくさん輩出されるような地域社会の仕組みをつくっていきたい。

ヒーローのキーワードは3つ
自立~精神的自立
志~社会に貢献していく心
挑戦~挑戦し続ける姿勢

ヒーローはテレビの中にいるのではなく、
誰もがヒーローになることができる。

夢ない、自信ない、動かない
と言われる中高生にとっての
憧れの対象となる大人をたくさん生んでいく仕組みを創りたい。


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本日付新潟日報11面
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Posted by ニシダタクジ at 06:32│Comments(0)NPO
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