2008年09月10日

身近なヒーロー

伊藤くんと夜のモスで、
僕たちのミッションについて考えていた。
身近なヒーローを生んでいく仕組みづくり。

ヒーローとは、何か特別な技能をもっていたり
みんなを救ってくれたり、
超イケメンだったりするのではなく、
輝ける瞬間をもっている人のこと。

自分で何に価値を置くか考え、
その価値を表現していき、
価値を創造していく人材を生んでいきたい。

なぜそんな仕組みが必要なのか?
その社会背景とは?

まずは歴史的背景から。
産業革命以来、わが国のテーマは
「追いつき、追い越せ」だった。
豊かさとは、物質的豊かさのことだった。

それがいま。追い着いてしまった。
物質的豊かさはすでに享受できるようになった。
先行きの見えない状況の中、
「価値を創造できる人」つまり、何か事業を起こせる人
を世の中は待っている。

それに対して現状の中高生はどうか?
将来への不安
大人社会への不信
チャレンジする場がないという不満
この3つをかかえて、「希望がない」という状態にある。

それに対して、学校はどのような役割を果たしているか?
とりあえずいい大学に進学しなさい。
そうでなければ、やりたいことを早く見つけなさい。
あなたらしく輝ける仕事がきっとあります。

ところが。
世の中はそんなに甘くない。
自分がやりたいことだと思っていたのが、
実際やってみると、何かが違う。

ああ、自分は選択を間違ったのだ。
自分に合った仕事は他にあるはずだ。
そして離職。

あるいは、
やりたいことが見つからないと
ひたすらに悩み続ける。

生き方、働き方のヒントが少なすぎる。
高校卒業までに何人の働き方を見たのだろう。
何人の生の声を聞いただろう。

新聞やテレビでは、
やりたい仕事、自分が輝ける仕事を見つけ、
活躍しているカッコいい大人を見る。

ところが周りにそんな大人がいない。
いたとしても出会うチャンスがない。
出会ったとしても、同じようにチャレンジをする機会がない。

それを学校外の地域社会で補っていけないだろうか。

いろんな生き方、働き方を見せ、
自分で考える経験を積み、
自分で思いや価値を表現し、
自分の生き方、働き方を探っていく、

そんな「身近なヒーロー」を輩出する仕組みを作ろう。


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本日付新潟日報11面
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Posted by ニシダタクジ at 06:02│Comments(0)NPO
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