2008年07月31日

中越地震

2004年秋。
中越地震のとき。
震度7のまち、川口町に通っていた。

こどものびのび隊というボランティアに所属。
私が担当したのは、
避難指示が出ている間、寝泊りしていたテント。

電気は復旧していたが、
ガスや水道は、まだ出ていなかった。
給水車から水を汲んでいた。

2歳から10歳の子5人と、毎日、遊んでいた。
だんだんと元気になっていく子どもたちを見た。

そして何より印象的だったのは、
午後4時のボランティア活動終了で
車に乗ってセンターに戻る僕たちに
「もう帰るの?」「明日も来てくれる?」
と問いかけた子どもたちの姿だった。

僕たちは車の中で黙り込んでいた。
僕たちは無力だった。
子どもたちのために何もしてあげられることができない気がした。
ただそばにいることしかできなかった。

学校再開まで、そんな毎日が続いた。

新大の大学生たちが何人も参加してくれた。
走ったり踊ったり、体力をつかう遊びは、
三十路のオッサンにはきつかったので、
それを横で見ていた。

子どもたちはとても楽しそうだった。

「こういう関係って、地震のときだけじゃなくて、
普段からあったほうがいいよね。」

こうして。
中越地震で川口町に通った大学生たちと一緒に
2005年4月に「虹のひろば」という活動を立ち上げた。

愛宕神社にいる子どもたちと
いろんな遊びを考えて、実行する時間。
現在も続いている。

地震のときは、
家の後片付けなど忙しくしている
親にぶつけられない思いを、
一緒に遊んだり、話をしたりして、ストレスを軽減する活動だった。

いま。
こどもたちが大きなストレスを抱えている。
そしてそれを外に出す場がない。

遊び場を通じた人間関係づくり、
または遊び場そのものが、
子どもたちのストレスを少しでも減らしていくのではないか。



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Posted by ニシダタクジ at 05:45│Comments(0)おやじ万博
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