2010年05月30日

「ここは、カーブドッチじゃない」

カーブドッチ・スタンダード
それは、自分で考えるということ。

昨日。
落さんと並ぶ
カーブドッチ代表取締役の掛川千恵子さんの
話を伺う機会に恵まれた。

衝撃。
なんなんだ、この熱いワイナリーは。
そんな、手に汗にぎる時間となった。

あまりの熱いお話に、メモを取る手が震えた。

カーブドッチ・スタンダード。
それは、スタッフひとりひとりが
カーブドッチらしさとは何かを考え、仕事をするということ。

マニュアルはない。
研修もない。

それは、お客さんによって、対応をかえていくということ。
先輩を見て学ぶと言うこと。
それがカーブドッチ・スタンダードだった。

株主やファンは、ワインや料理の味だけではなく、
スタッフがカーブドッチらしい顔つきで仕事をしているか?
を見に東京からくるのだという。

いちばん衝撃的だったのは、
昨年の温泉施設「ヴィネスパ」のオープン時の話。

「ヴィネスパ」は、
ワイナリーでゆっくりしてもらうという意味合いも含み、
宿泊施設もであるが、日帰りも可能であるため、
オープン当初は、日帰り温泉マニアが多数訪れた。

コンセプトがあまりにも違うヴィネスパに、お客さんは戸惑い、
いつもの日帰り温泉施設とのギャップに
怒りをぶつけてきた。

「なぜ、畳の休憩室がないのか?」
「なぜ、ラーメンがメニューにないのか?」

レストランで飲んだくれているお客さんに
クレームをつけられることは日常茶飯事だった。

がまんし続けたスタッフが掛川さんのところに直訴した。

そのときの一言。
「ここは、カーブドッチじゃない。」

なんという言葉だ。

自分の中で「カーブドッチらしさ」が確立され、
それを信念として昇華していなければ、出ない言葉。

リッツカールトン・高野社長の言葉を
思い出した。

「私がリッツカールトンです。」

そう。
そのスタッフは、自分自身がカーブドッチそのものだった。

素晴らしい。
僕たちが目指していく組織の形がそこにあった。

「私がヒーローズファームです。」
ひとりひとりが胸を張れる、
そんなスタンダード、ゆるぎない信念を明確にする。
出発点がそこにある。

熱いお話をありがとうございました。


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Posted by ニシダタクジ at 12:32│Comments(0)起業家留学
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