2009年05月01日

ファンドレイジングが世界を変える

「ファンドレイジングが世界を変える」
(鵜尾雅隆 三一書房)

1月にシブヤ大学で聞いてきた
鵜尾さんの講座がかなり衝撃的。

ファンドレイジングが
世界を変える。
まさにそう実感した。

今回。
書籍としてまとめられたこの本には、
NPOが知るべきエッセンスが多数。

まだ読み始めだけど、
衝撃的なことがたくさん書いてある。

「ファンドレイジング」とは、
資金調達のこと

NPOであれば、
寄付を集めたり、
助成金を受けたり、
行政の事業を受託したりすることだ。

鵜尾さんは2001年、
インドネシアのバリ島でのシンポジウムで
衝撃的な一言に出会う。

「ファンドレイジングは、単にお金を集める手段じゃない。
ファンドレイジングは社会に対して問題の所在を理解させ、
変革を求めるという意味で、ミッション達成のために必要不可欠の活動なんだ。」

そう。
ファンドレイジングは資金集めの方法ではなく、
社会を変える「ツール」(道具)なのだ。

たくさんの寄付を集めているファンドレイザー(資金調達をする人)
の女性がワークショップで放った一言は衝撃的。

「私は、寄付をお願いしたことはない。」

鵜尾さんはビックリした。
え?
こんなに寄付を集めているのに?

彼女は続けた。

「私がやっているのは、第一に潜在的支援者に対して、
自分のNPOのサービスの受益者たちが抱える問題を説明し
共感を得ること。第二に、NPOが持つ解決策について説明し、
納得してもらうこと。この2つを繰り返し行っているにすぎないのです。」

なるほど。

問題への「共感」と解決策への「納得」
この2つが自発的寄付を生んでいく。

言い換えると。
NPOの資金調達にはこのような説明が
すぐにできることが必要なのだ。

誰が問題を抱えていて、
その解決策がどうしてそれなのか?

まずはこの問いに答えよう。


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Posted by ニシダタクジ at 06:10│Comments(0)オススメ本
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