2008年12月07日

土曜寺子屋

元リクルート、
民間人校長第1号の藤原和博さんによる
「学校内地域本部」についてのシンポジウム
がありました。

まずはなぜ、地域の力を借りる必要があるのか?

これは、
成熟社会のキーワードである
子どもたちの「多様化」がまず現れる。

できる子
普通の子
できない子
の3段階くらいだった時代から、

現在はできる子でも、
英語をもっと伸ばしたい子
受験に向けてがんばりたい子などなど

できない子でも
算数ができないから数学ができない子
文章題ができない子
家庭環境にトラブルがある子
など、子どもたちの状況が多様化してきている。

よって、
先生がそれに1人ですべて対応していたら、
体を壊すか、精神を壊す。

先生はもっとストライクゾーンを狭くしていく必要がある。
→ゆとりを持つから生徒ともっと向き合え、
子どもたちの変化に気づくようになる。

そのためには、
地域の力を借りて、役割分担をしていかなければならない。

そのひとつのカタチが土曜寺子屋「ドテラ」だ。
最初の発想は、
金曜日の夜からテレビやゲーム、ケータイをひたすら
やっていたら、土曜日には当然起きられない。
土曜日の夜もそれをやったら、日曜日も寝られない。
そうすると月曜日に半分死んだ状態で学校に来ることになる。

それを防止するために
土曜日の午前中に授業を復活させる。
ただし、学校の先生ではなく、大学生中心とした
人たちが先生になる。

教員志望の大学生が
交通費程度で、自分のスキルを磨きにくる。
自分が教えたことでわからないことがわかったという感動。

終わったあとは学校で、
それが終わっても近くのカフェで反省会がつづく、
こうして、教員を目指す大学生同士のコミュニティができる。
その後、スキルのある大学生は平日のインターンとして
学校に入っていく。

土曜日だけでなく、
夏休みの「夏すぺ」も魅力。
これは夏期講習のような勉強だけじゃなく
大学生が独自に企画した、「インドに学校を建てる」
みたいな授業をやったりする。

それで実際に9月になったら大学生が
インドに行って、学校建設ボランティアをして、
ふたたびドテラで報告をするなど。
教科書よりもリアルな体験から学ぶということもできる。

こういうの、やってみたいな。
学校の中だけじゃなくて、公民館でもできるはず。

学校ではなく、地域でやることのメリットは
1 中学生と高校生が同じ場で学べる。
2 現金を授受するビジネスも学べる。
3 商店街絡みなど、コミュニティビジネスへの展開の期待もできる。

やっぱり土曜寺子屋を地域でやりましょう。


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Posted by ニシダタクジ at 04:14│Comments(0)新潟ヒーロー大学
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