2011年04月20日

学びあう、という希望

引き出された。
やっぱりしゃべることを
仕事にしている人はすごい。

そう素直に実感した。

遠藤麻理さん。
FMポートナビゲーター。
忘れていた何かを思い出させてくれた。

29歳のとき。
僕は自分のやりたいことが分からなかった。

そんな私に師匠との出会いが待っていた。

吉田松陰先生。
松下村塾という
歴史を動かした人物を何人も輩出した教育者。

しかし。
私を震わせたのはその事実ではない。
それよりもっと前。

アメリカ密出国の罪で
野山獄(現山口県萩市)
に入れられていたときの話。

ここには12人の「ならず者」「やっかい者」
が放り込まれていた。
いつ出られるともわからない獄中で、
吉田松陰先生は希望を紡ぐ。

右隣の人が、
なにやら一生懸命書を書いている。

「その書を、みんなに教えてくれないか。」
と声をかけ、獄中書道教室を開催。

今度は左隣の人が
難しそうな本を読んでいるのを見て、
「その本の内容をみんなに説明してくれないか?」
と声をかけ、勉強会を開催。

いつしか看守も一緒になって、
学ぶ場が野山獄にはできていった。

いつ出られるかわからないという獄中を
松陰先生は、学びあうということによって、
希望を生み出した。

なんということだ。
この国に、希望を生むには、
学びあうまちを作ること。
未来に向かい、学んでいくこと。

そうか。
それが僕の進む道だ。
29歳の僕は人生の目標を決めた。

月曜日に行われている
内野・ソーシャル・カフェは
僕のやりたいことそのものだった。

学びあいによって
希望を紡いでいくこと。

ひとりひとりが、関係しあって
希望を生み出している地域社会を、
共に創ろう。


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Posted by ニシダタクジ at 04:59│Comments(0)教育の未来
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