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Posted by LOGPORT運営事務局 at

2009年01月16日

よのなか科

新潟市内の中学校に行ってきました。
よのなか科。

民間人校長第1号の
杉並区の和田中元校長、
藤原和博さんがリクルート時代から
取り組んできた「よのなか」を知るための授業方法。

今日は1年生の道徳。
テーマは
「子ども部屋は必要か?」

賛成・反対を強制的に2チームにわけ、
それぞれが意見を言う。
意見が分かれるところが面白い。

ここで大切なのは、
「こういう意見もあったんだ。」
と思うこと。

こうやって
世の中には「正解」というものが
結構少ないことを知っていく。

「正解」よりも「納得解」を。

賛成・反対の両方の意見を知った
納得解を得ていくことこそ、生きるチカラにつながっていく。

これを
多くの大人たちと一緒にやれたら
すごくいい学びの時間になるのだろうと感じた。  


Posted by ニシダタクジ at 08:03Comments(0)新潟ヒーロー大学

2008年12月21日

魂の靴磨き

シブヤ大学に参加してきました。
シブヤ+大学というコンセプトで、
様々なキャンパスを設定し、
学びをテーマにしたコミュニティが出来上がっています。

今回は博報堂内のプロジェクト博報堂大学の
一環として「手を入れる」というテーマで
1回目は「衣」(衣食住を3回シリーズでやるそうです)
服チームと靴チームに分かれてやってました。

訪問したのは
南青山にある、「ブリフトアッシュ」
という靴磨き屋さん。
http://www.brift-h.com

バーカウンターのような店内で、
同じ目線で靴を磨いてくれます。


店長の長谷川さんは20歳のとき、
元手なくはじめられる仕事はないか?
と考えてスタートした靴磨き。

最初は、ダメだしをされながら、
靴をピカピカに磨く技術をつけていきます。

靴磨きをもっとカッコイイ仕事にしたい。
とお客さんと同じ目線で仕事ができるバーカウンターを設置。
お客さんとのコミュニケーションを大切にしています。

話を聞いていて、
僕も靴磨き屋さんになりたい!
って思いました。
こういうのを中学生が聞くと人生が変わるかもしれないですね。

長谷川さんの志は
「足元から日本を輝かせたい。」
というもの。

靴磨きをした後、
帰っていく姿はとてもシャンとしていて、
胸を張っていて、ステキな姿になるのだという。

それを日本中でやっていったら、
日本は明るくなると言っていました。

きれいに手入れされた靴を履けば、
きれいな服を着たくなる。
歩き方も変わってくる。

とてもステキな時間をすごしました。
ありがとうございました。
  


Posted by ニシダタクジ at 10:02Comments(0)新潟ヒーロー大学

2008年12月17日

リズムがとれない

高知市内でダンスやバレエ
などを子どもたちに教える
Cielo Clubを訪問。
http://www.cielo-club.com/

Cieloとは、イタリア語で「空」のこと。
代表の門脇さんは、
東京のお芝居の舞台で活躍してきて、
数年前に高知に戻ってきた。
姉御肌でとても行動力がある方です。

門脇さんによると、
最近の子どもたちは「リズムがとれない」
のだという。

その原因は、
・ボールつき
・なわとび
・手遊び
など、子どものころにリズムをとりながら
遊んでいたことをやっていないことだという。

ほかにも、雨に濡れた経験がないから、
雨に濡れるというシーンを演じられない。
「ごっこ遊び」ができないから、想像することが苦手で。

想像するということは、
役割になりきるということ。
それは将来、ビジネスにも役立つのだろう。

「消費する」だけが遊びの大半をしめるようになって、
「生きるチカラ」は確実に低下している。

創造し、想像する遊びを伝えていく必要があるな。  


Posted by ニシダタクジ at 08:22Comments(0)新潟ヒーロー大学

2008年12月09日

コミュニティが解決する

大学時代の僕のテーマは、
環境問題に端を発した
「幸せとは何か?」「豊かさとは何か?」だった。

環境を汚染してまで
ほかの動物を危機に追いやってまで
手に入れたい「幸せ」「豊かさ」とは
いったい何なのか?

それは本当に幸せと豊かさなのか。

僕が考えたひとつのソリューション(解決法)
が「まきどき村」だった。

人と自然がつながっていること
人と人がつながっていることを
肌で実感できたら、
その意識が人の行動を変えていくのではないかと思った。

まきどき村を始めて、初めて触れ合ったのは
巻町福井地区の「地域コミュニティ」だった。
出会う人ひとりひとりが自分の住む地域を愛していた。

それこそが「豊かさ」だった。
農的暮らしの中に生まれるたくさんの「つながり」の中に
「幸せ」そのものがあった。

そうだ。
地域コミュニティを再生することだ。
そして地域コミュニティ再生のためのNPOを設立。

地域のつながりをどうやって生んでいくか試行錯誤したが、
あの試みはおそらくは失敗だった。

ここ数年はテーマを教育に絞った。
教育を核にした地域コミュニティの再生を目指した。

そしていま。
「学び」を軸にしたコミュニティづくりへ
一歩を踏み出そうとしている。

コミュニティが生んでいくたくさんの「つながり」が
環境や教育、防災・防犯、人口流出に対する、
小さくはあるが確実な一歩になると僕は思う。  


Posted by ニシダタクジ at 06:10Comments(0)新潟ヒーロー大学

2008年12月08日

PISA型学力

「学力低下」が叫ばれている。
「ゆとり」をやめて、
もっと勉強をさせなければならない。

PISA調査というのが
2003年、2006年と行われた。
各国の学力を測るテスト。

わが日本は
2003年から2006年と時を経て、
大幅に順位を下げた。

マスコミは
「総合学習で学力が低下した」と騒いだ。

しかし。
PISA調査で測る「学力」は
従来の「情報処理能力」ではない。

ひとことで言うと「リテラシー」
日本語的に言えば、編集力のことだ。
選択式もあるが、記述式のテストが多い。

ここで、驚くのは、
日本の子どもの場合、
記述式テストで
圧倒的に無答、つまり白紙答案が目立つのだという。

これは、情報処理能力ばかり鍛えてきた結果ではないか。
間違ってもいいから、とりあえず書いてみる、
ということがなかなかできないことを示している。

藤原さんは情報編集力を高めるために、
よのなか科でジレンマ教材を取り扱うことの有効性を語る。

たとえば、
「電車の座席にシルバーシートは必要か?」
というお題に対して、ディベートを行う。

シルバーシートがなくても、
当たり前のようにお年寄りに席をゆずるほうがいいと僕は思っているが、
これは答えがひとつにはならない。
このようなお題に対して議論を通じて、
正解ではなく、ひとつの納得解を自分が得ることが大切だ。

こうして、情報編集力が鍛えられていく。

いま。
世の中は激動の時代だ。

変化の時代
正解のない時代
生き方がわからない時代

そんな時代の中で生きる力は
最小の労力で効率的に正解を導き出す速さではない。
その力が必要な時代は15年前に終わった。

時間がかかっても、自分で考え、納得して行動することだ。
間違ってもいいから、とりあえずやってみることだ。
そんな力を鍛えなければならない。

総合学習がいいとか
学力低下があぶないとか、そういう問題ではない。

「生きる力」とは、どんな力なのか、
それをどうやったらつけることができるのか。
従来型の授業とテストだけの学びでは、
それをつけることが不可能なのは明らかだ。

地域の力を結集して教育に取り組んでいくこと。
まず、巻から始めてみようか。  


Posted by ニシダタクジ at 05:56Comments(0)新潟ヒーロー大学

2008年12月07日

土曜寺子屋

元リクルート、
民間人校長第1号の藤原和博さんによる
「学校内地域本部」についてのシンポジウム
がありました。

まずはなぜ、地域の力を借りる必要があるのか?

これは、
成熟社会のキーワードである
子どもたちの「多様化」がまず現れる。

できる子
普通の子
できない子
の3段階くらいだった時代から、

現在はできる子でも、
英語をもっと伸ばしたい子
受験に向けてがんばりたい子などなど

できない子でも
算数ができないから数学ができない子
文章題ができない子
家庭環境にトラブルがある子
など、子どもたちの状況が多様化してきている。

よって、
先生がそれに1人ですべて対応していたら、
体を壊すか、精神を壊す。

先生はもっとストライクゾーンを狭くしていく必要がある。
→ゆとりを持つから生徒ともっと向き合え、
子どもたちの変化に気づくようになる。

そのためには、
地域の力を借りて、役割分担をしていかなければならない。

そのひとつのカタチが土曜寺子屋「ドテラ」だ。
最初の発想は、
金曜日の夜からテレビやゲーム、ケータイをひたすら
やっていたら、土曜日には当然起きられない。
土曜日の夜もそれをやったら、日曜日も寝られない。
そうすると月曜日に半分死んだ状態で学校に来ることになる。

それを防止するために
土曜日の午前中に授業を復活させる。
ただし、学校の先生ではなく、大学生中心とした
人たちが先生になる。

教員志望の大学生が
交通費程度で、自分のスキルを磨きにくる。
自分が教えたことでわからないことがわかったという感動。

終わったあとは学校で、
それが終わっても近くのカフェで反省会がつづく、
こうして、教員を目指す大学生同士のコミュニティができる。
その後、スキルのある大学生は平日のインターンとして
学校に入っていく。

土曜日だけでなく、
夏休みの「夏すぺ」も魅力。
これは夏期講習のような勉強だけじゃなく
大学生が独自に企画した、「インドに学校を建てる」
みたいな授業をやったりする。

それで実際に9月になったら大学生が
インドに行って、学校建設ボランティアをして、
ふたたびドテラで報告をするなど。
教科書よりもリアルな体験から学ぶということもできる。

こういうの、やってみたいな。
学校の中だけじゃなくて、公民館でもできるはず。

学校ではなく、地域でやることのメリットは
1 中学生と高校生が同じ場で学べる。
2 現金を授受するビジネスも学べる。
3 商店街絡みなど、コミュニティビジネスへの展開の期待もできる。

やっぱり土曜寺子屋を地域でやりましょう。  


Posted by ニシダタクジ at 04:14Comments(0)新潟ヒーロー大学